大津百町・古民家の再生事業

       基礎工事中の現場
       基礎工事中の現場

JR大津駅から寺町通りの商店街を、琵琶湖方面に向かって歩くと商店街が続く。話は数ヶ月前の話題で恐縮だが、この商店街の一角で古民家の工事現場を発見した。私の好奇心がすぐさま呼び起こされた。「何の工事だろう」。

 

そこには大きな完成予想図(バース図)が描かれた防塵カバーが掲示してあり、「木の家専門店 谷口工務店ショールーム」のタイトルが読めた。表の通路側に工事廃棄物を運搬するトラックが停車しており、係員が交通整理をしていた。

 

施工中の現場の見学許可をいただき、中を覗くと壁や床がはがされ、床下がむき出しになっていた。重機を使った作業が忙しそうだ。

 

話を聞いてみた。「なんのお店ですか?」「建築会社のショールームです」。もともと団子屋さん(和菓子)だったんだけど、閉店することになり店主は解体を検討していたそうだ。そこで、谷口工務店さんが古民家の良さを生かし、自社の拠点にしたいと提案したという。

 

この夏には完成を予定している。お店は展示室、和洋室、それに中庭のある素敵な空間に再生されるという。私はこうした町家の再生事業が、大津市で始まっていることに好感を持った。